2020年1月25日土曜日

トルカータス、ムーンライト.20.01.25

今日紹介するのは

こちら
トルカータスハイブリット、品種名ムーンライト

です、なんて事ないトルカータスダブルイエロー

こう言うの探せばいくらでもあるんですよね

6~7年前に交配して出して選別した物です

葉っぱ見るとトルカータスそのまま

成長も原種並みに遅いですが

全く落葉しませんし花がダブルイエローです

セルフしてもほぼダブルイエローで同じような子供に成ります

選別について少し話します

選別をするにあたって何をどう選別するかなのですが

多くの人は成長が速いとか株が大きいとか花が個性的とか

葉っぱがオリエンタリスのようだとか

そういう判断で選別している方多いと思います

ある種の目的があればそれもいいでしょう

しかしそれでは多くが遺伝的なロスになってしまいます

遺伝的にロスとは何か?

要は優勢遺伝子と劣勢遺伝子のバランスです

例えばこうですコップあるいはバケツに水を汲みたい

蛇口を多くひねるか少しひねるか

このバランスを考えたとき

コップは少し、バケツは多く、蛇口をひねりますよね

大事なのはこの兼ね合いです

コップ劣勢遺伝子、バケツ優勢遺伝子

蛇口少し劣勢遺伝子、蛇口多く優勢遺伝子

そのバランスが必要なのです

この絶妙なバランスを持っているのが原種(野生種)です

選別する上で大事なのは原種のクオリティ100%引き継いでいるか

さらにその原種のクオリティをトータルに強くしたような物

その見極めが大事です

そのためには原種をよくよく観察して葉っぱの形状成長の速さ

芽が動き出すタイミングなど原種そのものをよく知らなければならないと

言うことなのです




ここで一つ知恵袋

バランスが悪いけど花が魅力的で生かしたい

そんな時はF1(遺伝子がヘテロの物)?

間違えた逆だ、縁の無い原種でした

にかけてやって下さい

必ず綺麗な花ができますよ〜

やってみて下さい

トルカータスハイブリッド

探せばあるんですよ、いくらでも

たいがい選別で弾かれたり見落とされたりしています

いろんなナーセリーを訪ねて探して見るのも面白い

かもしれませんね

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